私は結構変な女で、昔からいびつでした。なので友達も少なく、そのうえ悪いことに仕事の虫でした。まじめな虫ではなく、いい加減だけど変な所が真面目という変わり種でした。小さなころからお化けのようにひょろひょろとした巨大なのっぽで、抱えているトラウマはもっと巨大でした。なので20代半ばから取り組んだ自分自身の解放運動はかなりの困難を伴いました。まだ完了していない気分です。
当時我が家は緑が丘の気違い部落と言われていて、訳のわからぬ友人知人のたまり場でした。そのうちに洋裁の仕事は無くなり、では・・と写真学校に通い始め助手の期間が終わって30歳。だんだんカメラの仕事も入ってきたので真面目さが前面に出てきて、いつのまにかいつもあくせくして忙しいゴンということに落ち着いていきました。時間がない、金はない、納期が間に合わないで走っていました。
40代になって子連れの人と再婚し、まっとうな生活が始まっても性格が変わるわけもなく、似たり寄ったりの仕事ぶりでした。時代は激動し、フィルムは無くなり先行きが不透明になったのに合わせて、じゃあ老後の仕事を探そうとなったわけです。そして結婚相談所を副業で始めました。
ああ、大丈夫ですよ。今から届けましょうと真夜中に駆けずり回ることは無くなりましたが、相変わらず時間はない、金もないでした。そこに降ってわいた癌騒動です。1年経ってみるとまだ生きているので、先がもう少し長い可能性も考慮に入れなくてはならなくなりました。となると、これからの人生はちょっと違った視点で生きて行きたいものだと思うようになりました。
で、会員・OBカードを作って皆に送ったついでに、疎遠になっていた気違い部落の住民の皆さんにもカードをお送りしてみたのです。
住所が全く分からなくなってしまったので分かる数名に送ってみました。そして久しぶりだねと再会していったのです。皆、結婚相談を始めたのは知っていますが、まだカメラの仕事をしていると思っています。なので、もう全く仕事は入ってこなくて、すっかり結婚相談所のバアさんになっているのよ。しかももうからなくて赤字続きの12年間だったのよと説明して回っているのです。だから、誰か紹介してよと頼んでもいます。
ある日、「つぶやき」という題名のメールが入ってきました。開けるとこの前10年ぶりで遊びに立ち寄った短大時代の親友からでした。気違い部落の元住民です。読んでみたら、ひどい!! 久しぶりにムカッとしましたが、しかし、よく見抜いたなと感心もしました。その旨を書いて返信して、さて寝ようと思ったら・・じわーっと空気が凹んできました。そのまま、翌日も、その翌日もせっせと仕事をしましたが、どこかぼんやりとした日が続きました。
なぜなら、彼女の言った言葉は的を得ているのです。少なくとも私にとっては正しい指摘だったのです。彼女からのメールは下記でした。個人情報もへったくれもないので無断で載せます。
------------------------------------------------------------
H.P見てみました。
昨日も書き初めて見ましたが、酔っ払っていた。
先日久しぶりにお会いし、相変わらずの調子でなつかしい感じ。
商売が山師っぽいなと言っては失礼かも知れませんが
何とか続けている様で頼もしく思います。
ひょうきん、脳天気と言っては悪いですがこれが岩野さん(櫛毛さん)の特性による、
成婚率に結びついているんでしょうかねー?
ある事、ある事、書いているので、弟さんのこと、お母さんのこと知りました。
ご挨拶にも行かず、すみません。
・・さんの件は、不思議。
・・・、、、
この事は、聞いていなければ無視で
P・S あのコンクリートの趣味悪い家は、峰 竜太の家です。
建設当時から、すごい鉄骨を搬入していました。
------------------------------------------------------------
・・・様
早く寝なくてはと思うけどなかなか。
この前は突然ごめんなさい。
辛口、ドンピシャは・・・さんらしいよね。
私にそういう頭があったらなといつも思っていました。
ほんと、山師っぽくて、それが私にとってドンピシャだったのかも。
でも、こう儲からないと、腹も立ってきて、イライラです。
逃げ道がない商売だものね。芸術的でもないし、職人的でもないし
そのものずばりなので、
私には人の幸せを喜ぶなどという高尚な気質はさしてないので
皆様に幸せを運びますなんて、笑ってしまいます。
不動産屋と同じ感覚です。
だから癌になったのかも。
成功率がいいわけでは実はなくて、
会費を安くしているので止めないので結婚するだけです。
安いから、イライラするし
高くすれば入ってこないうえにすぐやめるし。
色々やってもちょうどいい所が見つかりません。
内容を濃くしないとと思うのですが、脳がすかすかなので書けないし。
もし長生きをするようなら、何か考えようと思っているところです。
お知恵を貸して下さいませ。
よろしくお願いいたします。
ともかく、・・・ちゃんに会わないと死ねないので
やれやれです。
すごく楽しかったです。
ではまた。
ゴン
-----------------------------------------------------------
すでに酔っ払っている。
もしやと思い、メールを見てみた。
山師とは失礼しました。
でも、会社員しか
ここまで昨日(キーが狂って、続きが書けなくなって、断念)
31日続き
ゴンさま
でも会社員しか出来ていない者からすれば結構うらやましいものです。
しかも、そんな中、子育てもし今日に至っていることは尊敬します。
孫も出来たことだし、もう気楽にやれば!!
悔やんだりすることは、B型にはあいませんヨネ
------------------------------------------------------------
一応結婚相談を始めるときに主人はもちろん、まだ大学生だった子供たちにも聞いてみたのです。嫌がるだろうなと恐る恐る聞いたのですが、いいよ、何でもと即答が返ってきたのです。なので晴れて公認のもと、副業を開始したのです。しかし、いまだにすっきりしていないのはこの私です。
たとえば、開業当時からいたずら電話に悩まされました。数日前も11時に大岡山の駅でと入会説明の約束をしたのですが、誰も現れませんでした。 絶対いたずらと分かっていたのですが、前にそう思って行かなかったら駅から、「今日のお約束だったと思うのですが。」と入ってきたことがあるので渋々行ってみたのです。案の定でした。色々チェック項目も作って、電話番号も聞いてすぐにかけ直しているのです。でも誰も出なかったので、仕方がない部屋が綺麗になるのだから騙されようと、掃除機をかけ花を活けてのこのこと駅に向かったのです。 だもの当然でしょう。あー、もっとまっとうな普通の仕事は無いの?!と、問いかける12年間だったのです。その上貯金は使い果たしてしまったし・・。でも経験のない年寄りにできる仕事は無い。HP作りは面白いし、会員さんは可愛い。
.
.
そこに超一流国立大卒の大学教授の女性会員さんからこんなメールが入ってきました。彼女の相談メールの返信の最後に、私も悩んでいますよと打ち明けたからです。彼女からのメールは許可を頂いております。
素敵なメールをありがとうございました。答えの出ない日々ですが、頑張ります。
------------------------------------------------------------
こんばんは。
今日、カードとおやつをいただきました。体重が気になるので(笑)明日いただこうと思いますが、 たまにはいただく前にお礼を、と思いメールいたします。 「経営が・・・」と言われつつも、心づくしのメッセージカード、本当にうれしいです。 会員としてはもちろん、人に接するという意味では「同業者」として学ぶことも多いと感じています。
ご心配をかけてしまい、ごめんなさい。
手術、というのは・・・のことです。留学後にすぐ見つかり、経過観察をしていたのですが、
・・・・・今ならば腹腔鏡で手術可能とのことですることにしました。
もしこのまま維持しても、妊娠がしづらい、また妊娠できたとしても継続が難しいということでもあり、広い意味で「婚活」になるのかもしれない、と自分に言い聞かせています。
先日、いただいたメールをしばらく考えておりました。 的外れだったら以下のところは読飛ばしてください。
櫛毛さんがショックだったのは「山師」というところではないかと思いました。 要は「うまくいいくるめていく詐欺師」的なニュアンスが込められたところかな、と。
ただ、考えてみると(専門分野に近い部分でもあるので、うんちく臭いですが時間があればおつきあいください) 日本人は「こころ」の問題にあまりに鈍感ですよね。 つまり、一方ではすぐに「怪しい、だまされている」(オセロのなかじまさん騒動が一例です)と 異常なくらい恐怖感を持つ一方で、 オウムやその他新興宗教のように犯罪行為まで命じられても一途な方々もいます。
他の国では(西欧諸国でのカウンセラー、そしてアジアでの占いのように)
頼ることは悪くないけれども、「どうするかは自己責任」という自律が根付いているように思います。
そういう意味で、本来責められるべきは「どうするか」をミスした本人であるはずなのに 日本では「頼られた」人が責められる構図になっています。
櫛毛さんが「山師」と言われた点でショックを受けられたのは、その「責められる」ニュアンスを感じ取られたからではないでしょうか。
私自身も出来ているか心もとないので、大きなことはいいたくありませんが、
よい意味で「櫛毛さんを利用」はするけれども、どうなるかは「本人次第(というか相手にもよる)」という自律が必要なのでしょうね。
ちなみに私自身はライトウェーブに入会する際、そんな「すぐに結婚できる」というような夢のある話もあまりありませんでしたし
(むしろ・・大卒は厳しいとおっしゃってましたよね)この先結婚できなかったとしてもだまされた、とは思いませんよ。
実は教育界で「こころの教育」がクローズアップされている現状を考えていてそんな講義をしていた最中に急に思いついたので書いてしまいました。
でも、希望の方と一応「交際」となっている現在、確かに「結びつける」ことをぜひぜひしてほしいと思っている一方で、
逆に櫛毛さんから私が「もう会いたくない」と思った方と無理矢理「絶対いいから結婚すべき」と言われたらどうするかと思うとやっぱり困ります。 なので、櫛毛さんのスタンスを一会員として支持します(笑)
ながながごめんなさい。 明日はサッカーを見に埼玉スタジアムに行って参ります。2列目なのでテレビに映るかも??
取り急ぎ、お礼と、いろいろ雑感です。
ごちそうさまでした。おやすみなさいませ。
|