だって、彼には貴女が一番相応しいと思ってご紹介したのよ。私がご紹介した時に大学名や仕事先のお話を強調したかしら。自然体で誠実でとってもいい方の。こんなに優れた方はいないと思うのって、そこを強くお伝えしませんでしたっけ。でもそれ以上は何も言わないで、別の話題に変えたでしょ。お二人を無理にお引き合わせはしたくなかったのです。お二人には自然が一番と思ったのです。
帰り際に、「きっとお会いしたら私の言っている意味がすぐ分かると思うわ」って言いましたよね。その言葉が、お相手の方が凄すぎてと後ずさりされている貴女の気持ちを、最終的に動かしたのを私が一番良く知っています。
彼を立派な人物だと思ったので素敵な貴女にご推薦したのです。貴女はたとえ彼が独立したりして仕事が変わったとしても、何をしている彼でも全然かまわないでしょう。万一彼が働けなくなったとしたって貴女にはしっかりとした腕があるのですもの、笑顔ですぐ働かれるでしょう。美しいだけでなく貴女がそういう方だからこそ、彼に相応しいと思ったの。貴女にとっても静かに考え最後までやりぬく彼の暖かい人柄は必要不可欠だと思ったの。
街で何も知らない同士ですれ違っても、もし語り始めたらお互いに惹かれて行くのだろうなって思いました。そしてその通りだったでしょ。あんなに遅くまで話し込んでしまったのですもの。何時間だったかしら・・
きっと最初から赤い糸で結ばれていたのね。幾久しく、どうぞお幸せに! |